とあるヤキンノニッキ

AM03:00頃

私の勤め先では、各階2名ずつで夜勤をしております。このぐらいの時間帯は夜勤の相方が休憩しているため、一人で見回りと排泄介助をしていきます。今日は皆様良く眠られており、大きな問題もなく作業は無事に終了致しました。男性4人の多床室を出て、汚れたタオルや衣服を洗うために洗濯室へ。

ガタンッ

廊下の方から何やら物音が。洗濯室の近くには、車いすの方でも動きやすいように広いトイレ、所謂バリアフリートイレが設置されています。男性部屋に入居されているAさんは左半身に麻痺があり、居室内の狭いトイレでは用が足しにくい為、夜中に時々このトイレを使っています。

離珠「おや、Aさん先ほど声かけた時はぐっすりと眠っておりましたのに」

特に気に留める事もなく片付けを終え、洗濯室を後にしました。流し台で手を洗いながら横目にトイレを確認。すると、灯りが漏れています。Aさんがトイレを流し忘れていないかを確認し消灯。すると、ナースコールの呼び出しがありました。Aさんのいるお部屋からの呼び出しです。トイレを終え、ベッドに横になるのに手を借りたいのでしょう。

離珠「今手伝いに伺いますねますね。……あれ?」

Aさんはベッドに横になっており、今まさに起き上がろうとしているところでした。

A「夜中に悪いね。トイレ行きたいから起こしてくれる?」

離珠「今行って来られたのでは?」

A「いーや、さっきアナタが部屋から出ていく時の音で目が覚めたんだよ。今夜は一人で起きるにはちょっと腰が痛くてねぇ」

離珠「あぁ、そうでしたか。それでは」

Aさんを車いすへ移乗し、トイレへ案内しました。トイレの電気はきっと消し忘れていたのを見逃していたのでしょう。

A「小さい方だけだから直ぐに終わるよ」

離珠「では、出た所におりますので」

静まり返った廊下に出て、一息つこうと背伸びを。

ジャーーーーーッ

先ほど手を洗った――今は誰も居ないはずの――流し台から勢いよく水が出ています。築20年程の施設ですので、センサーの誤作動は時々あるのです。しかし、何もこんな夜中に誤作動しなくても良いでしょうに。

直ぐにトイレからの呼び出しがあったので、そのままAさんの介助に向かいます。

A「蛇口のお湯出っぱなしなの?」

離珠「えぇ、時々あるのですよね。心臓に悪いです」

Aさんが手を洗い終えると、何事も無かったかのように蛇口は止まりました。ペーパータオルを手渡そうと視線を奥に向けると、もう一つある洗面台の上には少女の人形が座らされており、目が合う事に。立て続けに驚く事ばかり起きますが、汚れてしまった人形を洗って干しておく事も良くある事でございますとも。

Aさんをお部屋へ送ろうと動き出すと……。

「わたしまだあらってもらってないよ」

声が聞こえた気がして、振り返ります。しかし、そこには人形の姿はありませんでした。自分では気が付きませんでしたが、疲労が溜まっているのかもしれません。夜勤明けにはラーメンを食べて回復することにいたしましょう、と心に決めたのでした。

Aさんが横になってからは目立って忙しい事もなく、夜勤のパートナーと合流。日が昇り明るくなって来た頃合いを見計らって、皆様を起こしに向かいました。食堂から一番近いお部屋は、丁度少女の人形の持ち主の部屋です。

離珠「先ほどは大変失礼致しました。直ちに湯浴みの準備を致しますので」

ベッドの上には、眠っている持ち主に大事そうに抱えられた、びしょ濡れの人形がいたのでした。

夜勤明けに入ったラーメン屋さんの紹介
黒龍ラーメン

JR港南台駅より徒歩10分程。龍ちゃんで黒龍ラーメンを頂きました♪

醤油ベースのとんこつスープに背脂、マー油で風味付け!見た目程油っぽさはなく、油の量は調整も可能なのでご心配なく。夜勤明けの体にはマー油のパンチ力が少しキツかったのですが、美味です。

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離珠

離珠

V従者

仮想世界のよこはま市にひっそり暮らしているバーチャル従者でございます。現世では介護福祉士として働いています。
V活、ゲーム(&ガジェット)、ご近所グルメの話を中心に(ご要望があれば介護の知識についても)書いていこうと思います。記事への感想、コメントをお待ちしております。お気軽にどうぞ♪

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